昔話

中国の祝日(国慶節)が終わり、今週から、本格的な仕事が再開する。身が引き締まる思いだが、中国との弁理士・弁護士と仕事が再開するときに必ず思い出すことがある。

それは、15年前、米国で知的財産権のセミナーがあったとき、友達の中国人が一緒に参加したときのこと。宿泊先のホテルでチェクインのとき、クレジットカードの提示を求められていた。当時、友人はそのようなものはなく、スーツケース一杯に詰まった人民元が、デポジットと主張していた。当然、受け入れられず、私のクレジットカードで立て替えた。

その友人が、最近、尋ねてきた。この話をすると、友人は良く覚えていた。その友人は、今、所属事務所から、北京の高級マンションと外車2台を与えられ、年収は私の数倍になっていた。欲しいものなどないと言っていた。

もはや15年前の中国ではない。いかに、我々の仕事を親身にやって頂けるか、それが問題だ。